2008年4月20日日曜日

本を読む本:1読書技術と積極性

読書とは、筆者との積極的対話である…、『本を読む本』の[1読書技術と積極性]を読んでいて、まず感じたことでした。


学びにおいてもそうですが、確かに本から与えられた情報をただ集積するだけでは意味がありません。

それをどう、自分の思考における実用範囲を広げるアイテムとして使っていけるか…が大切なのでしょう。


ただ漫然と読むのではなく、”深く”読む…。このことは、筆者の知見と自分の知見との乖離を埋める作業であるとともに、どう自分の経験等に照合しながら、自分のフレームワーク力を育むのかという作業でもあると思います。


とはいえ、普通の対話と違い、分からないことに対して、1つ1つ筆者が答えを差し延べてくれるわけではありません。


実際、学校での学びと同じく、自分の学習教材を教師が教授する…読書はそのようなスタンスでありながら、その学びとの本質的な違いは、理解の現状に合わせて解説をしてくれたり、読み進めるための視座を直接本は教えてくれるわけではないところにあります。


すべては自分の知性や行間を読むための論理的思考力、想像力、洞察力など、あらゆる能力が求められることとなりますし、それをしっかりと動員しながら読み進めることで、新たな自分に塗り替えていくのでしょう。


ですから、本を読むことは対話であるとともに、五感をフルに生かしながら、自分を客観的にとらえ、常に進化する自分を追求していくことに他ならないのではないでしょうか。

0 件のコメント: