『ロジカル・シンキング』(東洋経済新聞社)の第1章において、メッセージを次のような3つの要件を満たすものと、定義している。
①コミュニケーションにおいて答えるべき課題(テーマ)が明快であること
②その課題やテーマに対して必要な要素を満たした答えがあること
③コミュニケーションの後に、相手にどのように反応してもらいたいのか、つまり相手に期待する反応が明らかであること
①について
確かに、まず相手とのコミュニケーションが成立し、相互のやり取りにおいて生産していくためには、課題の共有がまず第一である。
課題を明快にする上で、ボトムアップ型に多様な問題をグルーピングに気を遣いながら要約し、論理的に秩序立てていく必要があるでしょう。
とはいえ、その論理構造も自分だけが分かればよいのではなく、その筋道が相手にも理解されなければなりません。
②・③について
またその課題が共有された上で、何が問題の制約条件となっているのか、論理構造を改めて見つめ直す必要があります。そして、それをどう克服していくのか、それは修飾語によって作られた戦略の定義の言い換えとなるのではなく、相手の実情に合わせた具体策でなければなりません。
期間設定、対策内容の具体化はもちろんですが、問題の本質を見失わないように、グルーピングした問題の最上位にしっかりと対応していることが求められるのでしょう。
また、その結論へ行く過程の中で、相手に求める認識段階をしっかりと設定しながら、常に相手の立場に立った進行が必要なのだと思います。
相手に伝えること…私たちは自分の意見をただ漫然と述べ、相手の感性に依存しながらコミュニケーションをとる傾向がありますが、そうではなく、問題の本質を見極めながら、それを伝える過程と結果として何を生み出そうとしているのか、相手にどのように行動してもらおうとしているのか、しっかりと見定めながら行うことが必要であることを痛感しました。
(自分の頭の中で、いろいろとと内容が飛ぶのは、結論・根拠・方法の論理的秩序立てができていないせいなんでしょうね(汗))
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